モトヤフォントの導入事例 お客様の声
『FONTPLUSR』
「FONTPLUS」はソフトバンク・テクノロジー株式会社が提供するWebフォントサービスです。
ソフトバンク・テクノロジーの得意分野であるオンラインビジネスへの
ソリューション開発やコンテンツマネジメント技術を駆使して、
高度なプロユーザー向けのWebフォントサービスサイトを目指しています。
URL:http://webfont.fontplus.jp/
これまでWebページデザインの世界で特別なフォントを使用する際には、画像データとして作成する方法が一般的でした。そのWebの世界で「フォントが変わる」と注目されているのが「Webフォント」です。そこでソフトバンク・テクノロジーに、モトヤも参加するWebフォントサービス、「FONTPLUS®」について伺いました。
FONTPLUSは2011年7月にサービスインしたWebフォントサービスです。このFONTPLUSはソフトバンク・テクノロジー福岡事業開発部(現Webフォント事業開発部)の「海外のWebフォントサービスが面白い。これを日本でもできないか」というアイデアから始まりました。
2009年の段階で日本でサービス開始されていたWebフォントは、ブログやホームページなどの用途を見据えた個人ユーザーがターゲット。一方FONTPLUSはソフトバンク・テクノロジーの既存顧客であるビジネスユーザーや大手ECサイトに向けたサービスとして企画が練られました。
企業にとってWebサイトは、今やなくてはならない重要な自社宣伝ツールです。そこでプロのデザイナーが使うフォントベンダーの書体をWebフォント化することが、避けて通れない大きな課題になりました。「ビジネスの世界でWebフォントを普及させるには、モトヤのようにプロユーザーから選ばれるフォントメーカーに参加してもらわないと意味がありません」と真鳥氏。現在(2011年12月末)では、FONTPLUSの趣旨に賛同したモトヤをはじめとする国内4メーカーのフォントを使用できます。
新しいフォントの使い方である「FONTPLUS」にモトヤも早期から参加。現在51書体をご利用頂けます。
では、Webフォントを使うとホームページはどのように変わるのでしょうか。まず、見出し的に使われる大きな文字やキャッチコピーなど、これまで画像データとして作っていたものがすべて〝フォント〟で表示できるため、これまで不可能だったコピー&ペーストが可能になります。
また、拡大・縮小もスケーラブルに行えることからジャギーのない表示が可能です。これは、タブレット端末やスマートフォンでピンチイン/ピンチアウトする際に威力を発揮するでしょう。さらに、これまでシステムフォントでしか表示できなかった本文に可読性を高める書体を指定することも可能。これまでにない〝紙と同じデザイン〟をWeb上で再現することができるわけです。 「実際にWebフォント化されたサイトを見て〝ちょっとしたホームページでも文字を変えるだけでこんなに見栄えが変わるのか〟と私自身驚きました。文字の力を改めて感じましたね。Webフォントが広く使われるようになると、Webの世界は大きく変わるのではないでしょうか」(真鳥俊幸氏)
さらにWebフォントは「ユーザーのメリットだけでなく、サイト管理者である企業側のメリットも大きい」と語るのはWeb事業開発部の関口氏です。 「テキストの画像化など余分な素材作りの手間が省けるなどサイト構築のし易さはもちろんですが、画像化しない=検索キーワードに該当することを意味します。Webフォントは、こうしたSEO(検索エンジン)対策にもなるわけです。すでに海外ではコーポレートフォントを使ったブランディング戦略が定着しており、紙媒体と体裁を揃えたWebデザインが求められています。日本でも近い将来、この流れに乗ったWebサイトが登場するでしょう」(関口浩之氏)
FONTPLUSの利用イメージ。文字を任意のフォントで見せることで、読みやすく使いやすいWebサイトが完成します。拡大表示してもアウトラインはシャープなまま。もちろん、文字をテキストとして選択することも可能です(上写真)。
FONTPLUSには現在、「バリューライセンス」と「スマートライセンス」というサービスが用意されています。これは両者ともクラウド型サービスですが、「バリューライセンス」の場合はCSS3で指定したWeb用データをFONTPLUSにアップロードするとフォントデータをダウンロードして表示、「スマートライセンス」では作成したWebサイトのURLにHTMLタグを貼り付けるだけで指定フォントで表示するという違いがあります。
そもそもWebフォントは一度システムフォントで表示した上に指定したフォントをレイヤーのように重ねて表示する仕組みが採られています。日本語フォントはそれだけで1書体あたり3MB~15MBもあり、フォントデータを丸ごとダウンロードすると閲覧側のPCやブラウザ環境によって表示時間が掛かりすぎてしまうため、そのままではWeb向きではありません。そこでFONTPLUSでは使用文字だけをサブセット化することで容量を軽量化し、Webの世界でストレスなく使える仕組みを構築しました。
「さらにカスタマイズ性の高いWebフォントの使い方を求めるお客様のために、エンタープライズ版も用意しています。これはクライアント毎に事例を勘案し、Webサイト構築のワークフローそのものをサポートするやり方です。ソフトバンク・テクノロジーではこれまで多数のECサイトや企業サイト構築のお手伝いをしてきました。エンタープライズ版ではこれまでのノウハウを駆使して、Webフォント導入時にクリエイターに負担が掛からないようなワークフローを提案していきます」(関口浩之氏)
□FONTPLUSの料金プラン料金プラン | 入会金 | 課金方法 | 価格 | 導入サイト数 の上限 |
閲覧PV数に よる上限 |
有効期限 | サーバー | 特長 |
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無料トライアル | 無料 | バリューは1サイト/スマートは上限なし | 5000PVまで | 6ヶ月 | 共有 | バリューとスマートどちらも使える | ||
バリュー ライセンス |
11,000円(税込) (一事業所 ・初回のみ) |
年間固定 料金 |
13,200円(税込) | 1ライセンス /1サイト |
360万PVまで | 1年間 | 共有 | 外部ファイルの読み込み制限があっても利用可能 |
スマート ライセンス |
サイトの PV数による プリペイド 方式 |
13,200円(税込)~ | 上限なし | 事前に購入 したPV数 |
1年間 | 共有 | 設定・導入が 簡単 |
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エンタープライズ | 無料 | 問い合わせ | 上限なし | 期限なし | 専用 | - |
FONTPLUSがWebフォントを表示する仕組み
Webサイト内のページを自動的に解析して使用文字を抽出し、自動的に軽量化したフォントデータを生成します。閲覧側はこの軽量化されたフォントデータを読み込み、ブラウザ表示に利用しています。
もっとWebフォントを広くクリエイターに知って欲しい、使って欲しいという周知活動の一環として、現在ソフトバンク・テクノロジーでは雑誌WebDesigningと共催で、「Web Designing ウェブフォントデザインアワード2011」を開催しています。このコンテストは「Web上の日本語フォントの表現・技術的可能性の探究」を目的に、レイアウト部門とページ部門という2部門で作品を募集。FONTPLUSの機能を存分に使い、Webフォントによる表現を試すことができます。
「レイアウト部門はタイポグラフィーや文字の表現を追求したもの、ページ部門はHTML5やCSS3などWebサイト構築の最先端な使い方を見せるものです。クリエイターの方の思いを究極まで突き詰めたオリジナルサイトはもちろん、商用サイトでの応募も可能です。応募者はFONTPLUSの機能を(応募サイトに限定して)無償で利用できるので、一度Webフォントを試してみたいという方にはぜひチャレンジして頂きたいですね」(真鳥俊幸氏)
審査員にはWeb、グラフィック、フォントという各分野で第一線で活躍するクリエイターが揃う「Web Designing ウェブフォントデザインアワード2011」。「フォント作りのプロに評価して欲しい」というソフトバンク・テクノロジーの呼びかけにより、モトヤも協賛パートナー、そして審査員として参加します。参考作品は「Web Designing ウェブフォントデザインアワード2011」の公式サイト(http://pr.fontplus.jp/)で見ることができるので、「Webフォントってどんなことができるの?」と思われる方は一度見てみてはいかがでしょうか。
Web Designing ウェブフォントデザインアワード2011 公式サイト
http://pr.fontplus.jp/
※応募はすでに終了しています。
ソフトバンク・テクノロジー株式会社
執行役員 福岡支社 支社長
兼 Webフォント事業開発部 部長
真鳥 俊幸 氏
ソフトバンク・テクノロジー株式会社
Webフォント事業開発部
関口 浩之 氏